「電子ピアノを買おうと思ったけど、値段が安いものから高いものまで種類が多すぎる!」
「どれを選ぶのが我が家にぴったりなのかわからない……」と思っていませんか?
そこでこの記事では
- 電子ピアノを選ぶ際に失敗しないためのポイント
- 電子ピアノの購入方法
について解説します。
まずは電子ピアノを選ぶ基準と予算を決める
電子ピアノを選ぶ方向性として、
- お子様が長く続けられるか分からない場合
- 長く習わせることをすでに決めている場合
の2つのパターンに分けられます。
長く続けられるか分からないなら、無理に高価なモデルを選ぶ必要はありません。
ひとまず予算は10万円以下で検討しましょう。
高価なものを買っても、お子様が興味を示さなければお金の無駄になってしまいます。
長く習わせることをすでに決めているなら、予算は20万円以上から検討しましょう。
20万円以上の電子ピアノであれば、各メーカーの上位機種であることが多いためです。
上位機種であるほど、グランドピアノのタッチ感や表現力にできるだけ近づけるために、鍵盤の材質やスピーカーの数の多さなど、細部までこだわりをもって製造されています。
いずれ買い替えることを考えると、最初から20万円以上のものを買うほうがコストを抑えられます。
電子ピアノを選ぶ際に失敗しないためのポイント
電子ピアノを選ぶときには、以下の4点を意識してください。
- 鍵盤の材質を確認する
- 内蔵曲の収録内容・演奏のサポート機能を確認する
- 必ず店頭で実物に触れてみる
- あらかじめピアノ教室の方針を確かめる
それぞれ解説します。
鍵盤の材質を確認する
電子ピアノの鍵盤の材質は、主に木製とプラスチック製に分かれます。
木製鍵盤はグランドピアノの鍵盤の長さに近づけて作られているため、より実践に近いトレーニングができるという特徴があります。
プラスチック鍵盤では表現しにくいニュアンスでも、木製鍵盤であればダイナミックな表現から繊細な表現に至るまで、その差をより細やかに練習できます。
ピアノの先生が推奨するモデルは、木製鍵盤を搭載した20万円〜30万円程度の価格帯のものが多い傾向があります。
一方プラスチック鍵盤は、
- 安価である
- 軽くて弾きやすい
という特徴があるので、お試しとして始めたい人に向いています。
例えば、カシオのプラスチック鍵盤搭載モデルでは5万円台から購入できるものがあります。
内蔵曲の収録内容・演奏のサポート機能を確認する
ピアノを習い始めるお子様が飽きずに楽しく続けられるように、内蔵曲の収録内容や演奏をサポートできる機能を確認しておきましょう。
お子様向けの曲やクラシックの名曲などが数多く収録されていれば、さまざまな音楽に親しむきっかけが生まれます。
また、メーカーの専用アプリを活用することでより使いやすくなります。
例えば、アプリに楽譜を表示させた際、足元のペダルでページをめくれる機能があります。
他にも、ローランドのアプリであれば、「音あてゲーム」のような機能があります。
音を聞く力が鍛えられて、アプリが解答の正確さと時間を採点してくれるので、練習のモチベーションがあがります。
一部のモデルでは、初心者向けに鍵盤に演奏ガイド機能が備わっているものがあります。
演奏ガイド機能とは、次に弾くべき鍵盤の位置を教えてくれる機能のことです。
例えば、ヤマハの一部機種では鍵盤の上のランプが光るタイプのモデルがあります。
ガイド機能を使えば、始めたばかりの小さいお子様や初心者で楽譜が読めない段階でも、鍵盤のランプを追いかけることで音ゲーム感覚で楽しみながら練習できます。
必ず店頭で実物に触れてみる
メーカー公式サイトなどでスペックを見比べただけでは、「同じような内容でどんな差があるのかわかりづらい……」と悩むこともあるはずです。
その点、楽器店であれば専門的な知識を持つ店員さんから
- メーカーごとの強み
- 鍵盤の材質の違い
などの説明を受けられるため参考になります。
その上で、実際に鍵盤のタッチ感や操作パネルの使い方などを確認しましょう。
もしその場で決められない場合は、いったんカタログを持ち帰ってください。
店員さんの意見を参考にしつつ、価格.comなどの比較サイトで値段や購入者のレビューと比べながら検討してください。
あらかじめピアノ教室の方針を確かめる
入会を決めている教室があるなら、事前に先生の考えを確認しましょう。
確認せずに先に購入してしまうと、「電子ピアノ可」の教室でも先生が推奨するモデルの基準を満たしていなかったり、「電子ピアノ不可」の場合は教室を選び直す必要が出てきます。
電子ピアノの購入方法
電子ピアノの購入方法は、大きく分けて
- 新品で購入する
- 中古で購入する
- まずはレンタルを利用する
という3つの選択肢があります。
一つずつ解説します。
新品で購入する
新品で購入する場合のメリットとして、
- メーカー保証があること
- 誰も触れていない新品が納品される
の2点があげられます。
メーカー保証がついていれば、「電源が入らない」などの自然故障の場合は購入から1年間は無償で修理してもらえるので安心です。
「購入後にすぐに壊れてしまって修理にお金がかかる」というトラブルを避けたいという方は新品で購入するのがおすすめです。
また、誰も触れていない新品は「自分が最初の持ち主」という特別感があるので愛着が湧きます。
中古で購入する
中古品は、新品よりも安く購入できるのがメリットです。
下位モデルの新品価格と、スペックの高い中古品が同じ値段で購入できる場合もあるので、「新品にこだわらないから予算をおさえて良いものがほしい」人におすすめです。
中古から選ぶ場合は、楽器店が販売しているメンテナンス済のものを選ぶようにしましょう。
楽器店で購入すれば、メーカー保証はなくても、楽器店独自の保証がつけられる場合もあるのでサポート面で安心です。
フリマサイトなどで販売されているものは相場より安い場合が多いですが、これはおすすめできません。
なぜなら、商品の状態がわかりにくかったり、出品中のモデルが古すぎると壊れても部品がなくて修理できないような場合もあるからです。
そうなってしまうと処分にもお金がかかりますし、リサイクルショップにも買取を拒否される可能性もあります。
まずはレンタルを利用する
「子供が本当に続けられるかわからない」「まずは試してみたい」という場合は、レンタルサービスを利用する手もあります。
例えば、楽器メーカーのヤマハが提供している「音レント」というレンタルサービスでは、月額3,850円で最短6ヶ月からレンタルが可能です。
レンタル中に気に入った場合はそのまま購入できるプランもあるので、レンタル期間終了後も練習を続けたい場合、他のピアノを探す手間が省けます。
まとめ|あなたとお子様にぴったりの電子ピアノを見つけよう
電子ピアノ選びで大切なことは、ご自身の目的や予算、そしてお子様が楽しくピアノを続けられるかどうかを考慮することです。
また、電子ピアノは打鍵音の振動などヘッドホンの消音だけでは対策しきれないものもあるので、防音マットや防振マットも合わせて購入しましょう。
まずは楽器店で実際に様々な電子ピアノに触れてみて、それぞれの違いを体感してみてください。