「職場の飲み会って苦手で、行きたくないけど毎回断って気まずくなるのは嫌だ」
「断る理由を考えるのも面倒だし、できればもう行きたくない……」
このように考えていませんか?
この記事では
- 飲み会に誘われたときの断り方
- 参加しない場合のデメリットと対策
について解説します。
行きたくない飲み会の断り方
たとえ参加する気がなくても、誘ってくれたことに対する感謝の気持ちは最初に伝えましょう。
ただ断るだけでは「否定された」という印象を相手に与えてしまいます。
「ありがとうございます。ただ、申し訳ありませんが…」のように、感謝の言葉をクッションにすることで、断りの言葉も柔らかく伝えられます。
感謝を伝えた後は、参加できない理由を簡単に伝えましょう。
正直に話せる理由があればそれが一番ですが、そうでない場合のために、相手に受け入れられやすい理由として以下の3つを紹介します。
- 体調不良を理由にする
- 先約があることを理由にする
- 家族を理由にする
それぞれ解説します。
体調不良を理由にする
体調不良が理由であれば、相手から無理に誘われることはありません。
「お誘いありがとうございます。申し訳ないのですが、実は今朝から少し頭痛が続いておりまして、今日は自宅で休ませて頂きます」
「ありがとうございます。せっかくお誘いいただいたのに申し訳ないのですが、最近胃の調子があまり良くないので、今回は欠席させて頂きます」
というように、大げさすぎずに「あまり調子がよくない」程度の理由をあげて断りましょう。
先約があることを理由にする
すでに他の予定が入っているという理由も、「予定があるなら仕方ないか」と相手に納得してもらいやすい断り方です。
「お誘いいただいてありがとうございます。申し訳ないのですが、今日は友人と約束があるんです……。本当にすみません」
「ありがとうございます。すみませんが、今夜は歯医者の予約が入ってるんです…。皆さんで楽しんできてくださいね」
というように、「先約がある」という事実を簡単に伝えましょう。
家族を理由にする
家族に関する理由はプライベートなことであるため、相手もそれ以上踏み込んで聞きにくいものです。
「お誘いありがとうございます。大変申し訳ないのですが、昨日から妻(夫)が体調を崩しておりまして、早く帰って様子を見てあげたいんです。すみません」
「せっかくお誘いいただいたのに申し訳ないのですが、実は今日は妻(夫)と晩御飯を一緒に食べる約束をしているんです。ご一緒できなくてすみません」
というように家族の体調などを理由にする場合は、相手に「家族のことなら仕方ないね」と思ってもらいやすいです。
断る理由は自分から伝えるべき
理由は自分から伝える
「何かあったの?」「どうして?」と相手に突っ込まれた時にうまく説明できないと、気まずい雰囲気になります。
「今日はちょっと…」と曖昧にするのではなく、「〇〇なので、すみませんが本日は欠席させていただきます」と、自分から理由を伝えましょう。
食い下がられやすい理由は避ける
例えば、「金欠でお金がないんです」という理由は、「今日はおごるから大丈夫だよ!」と言われる可能性があります。
「今日は家でゆっくり休みたい」「帰って資格試験の勉強がしたいので」といった理由も、相手が強引な人の場合、「今日くらいいいじゃないか」「少しだけ付き合ってよ」と引き止められかねません。
しつこく誘ってくる人に対しては、「体調不良」「先約」「家族のこと」といった理由を使いましょう。
やってはいけない断り方
飲み会を断る際、やってはいけない断り方は以下の3つです。
- すぐにバレる嘘をつく
- ドタキャンする
- 「行けたら行く」と曖昧に返事する
一つずつ解説します。
すぐにバレる嘘をつく
例えば、以下のような嘘はすぐにバレてしまう可能性が高いです。
- 身内の不幸を何度も理由にする
- 「今日は美容院の予約がある」と言って断ったのに、翌日も髪型が全く変わっていない
- 「体調不良で休む」と伝えた日に、元気に遊んでいる様子の写真をSNSに投稿する
嘘が発覚した場合、「嘘をつく人」というレッテルを貼られ、仕事上の信頼関係まで失いかねません。
ドタキャンする
ドタキャンは、キャンセル料が発生したり、幹事がお店に変更の連絡をする手間を増やしたりと、迷惑をかけることに繋がります。
本当に急な体調不良や、不幸ごとなど、やむを得ない事情がある場合を除いては、一度承諾した約束は守るのが社会人としてのマナーです。
「行けたら行く」と曖昧に返事する
断るのが気まずいからといって、「行けたら行きます」といった曖昧な返事をするのも避けるべきです。
曖昧な返事では、幹事は参加人数を確定できず、お店の予約がいつまでもできずに困らせることになります。
場合によっては、参加するものとして人数にカウントされてしまい、自分は欠席するつもりでいても後で「無断欠席された」となって迷惑をかけます。
参加できないのであれば、その意思をはっきりと伝えましょう。
どうしても断れない飲み会を乗り切る方法
どうしても断りきれずに参加せざるを得ない飲み会は、以下の4つの方法でなんとか乗りきりましょう。
- 飲み物注文係など役割を見つける
- 入り口近くの席を確保する
- 途中で退席する
- よく喋る人の近くで聞き役に徹する
飲み物注文係など役割を見つける
自分から積極的に「飲み物の注文係」や「取り分け係」などの役割を見つけて動きましょう。
他の人のために動くことで、飲み会中の憂鬱な気分を紛らわせることができますし、周囲からは「気が利く人だな」と良い印象を持ってもらえます。
入り口近くの席を確保する
可能であれば、入り口近くや通路側の席を確保するようにしましょう。
外の空気を吸って気分転換したい時に、他の人に気兼ねなく抜け出せます。
お店に入ったら、まずは席の配置を確認し、少しでも動きやすい場所を選びましょう。
途中で退席する
どうしても最後まで参加するのが嫌な場合は、途中で退席することも検討しましょう。
事前に幹事や近くの人に「申し訳ありませんが、明日の朝が早いので、今日は少し早めに失礼させていただきます」などと伝えておくことが必要です。
あらかじめ伝えておくことで、「すみません、お先に失礼します」とスムーズに退席できます。
よく喋る人の近くで聞き役に徹する
もし飲み会のメンバーの中に、いつもよく話している人や、場を盛り上げるのが上手な人がいるなら、その人の近くの席を確保するのも一つの手です。
「うんうん」「そうなんですね」と相槌を打ちながら、聞き役に徹することで、飲み会中の時間を乗り切れます。
無理に自分から話題を提供したり、物静かな人に挟まれて沈黙に耐える必要もなくなります。
飲み会を断り続けることのデメリットと向き合い方
飲み会を断り続けると、どうしてもマイナスな印象は避けられません。
毎回断るたびに嘘の理由を考える負担もあり、嘘がバレないように気を遣ったりするのは精神的に疲れます。
「あの人にはこう言ったから矛盾しないようにしないと……」と、自分がついた嘘に縛られ続けることにもなります。
デメリットの向き合い方
大切なのは、デメリットを受け止めたうえで、飲み会に誘われたときの自分の価値観をどうするのかをはっきりさせておくことです。
あなたは、職場の飲み会に誘われたとき、何を一番に優先したいですか?
自分の時間と心を犠牲にして、人間関係に支障を出さないことですか?
それとも、自分の時間と心を優先して、人間関係に支障が出ることですか?
「自分の時間や心の健康のほうが大切だ」と考えるのであれば、「飲み会を断って人間関係に支障が出るのは仕方がない」という覚悟が必要です。
自分の気持ちと相手の気持ちを両立させるのは難しい、と割り切りましょう。
飲み会を断るストレスから解放されるための2つの心得
飲み会を断るストレスから解放されるために、心に留めておきたい2つの考え方があります。
- 嫌われる勇気を持つ
- 他人の評価より自分の心を大切にする
一つずつ解説します。
「嫌われる勇気」を持つ
「飲み会を断りたい、でも周りから嫌われたくない」という葛藤のループから抜け出すためには、「嫌われるかもしれない自分」を受け入れましょう。
自分の時間や心の平穏を守りたいと思うなら「飲み会が苦手なので、申し訳ありませんが行きません」と正直に伝え続けるしかありません。
「飲み会が苦手です」と言い続けることで、次第に周囲も「あの人は飲み会にはあまり参加しない人なんだ」と理解してくれるようになります。
「別に嫌われても構わない」くらいの割り切った気持ちで仕事に取り組むことができれば、飲み会の断り方で毎回悩むこともなくなります。
他人の評価より自分の心を大切にする
「飲み会に参加しないなんて、付き合いが悪い」「わがままだ」というのは、他人の評価の一つに過ぎません。
コントロールできない他人の考えに、あなたが心を悩ませる必要はないのです。
自分の心を優先してストレスを軽減させましょう。
飲み会に参加しなくても職場で評価される方法
まず、飲み会を毎回断ることで、多少なりともマイナスイメージを持たれるのは避けられない、と受け入れましょう。
そのうえで、「マイナスイメージは他の方法でカバーしよう」と前向きに考えてください。
参加しなくても職場で評価されるために必要なことは以下の2つです。
- 積極的なコミュニケーションを心掛ける
- 社内行事や業務改善に積極的に関わる
一つずつ解説します。
積極的なコミュニケーションを心掛ける
毎日の挨拶は明るく元気に、相手の目を見て行うことを心掛けましょう。
気持ちの良い挨拶は、相手に好印象を与え、職場の雰囲気も良くします。
上司への報告・連絡・相談は、仕事を進める上で不可欠です。
問題が発生しても積極的に相談することで、早期解決につながります。
同僚とは、仕事の進捗状況をこまめに共有し、仕事を抱えて困っている状況であればできるだけ手助けするなど、業務に関するコミュニケーションを密にしましょう。
情報共有や助け合いがスムーズに行える職場は、仕事の効率も上がります。
積極的なコミュニケーションを通じて、仕事上の関わりを密にしていれば、「飲み会に参加しなくても、仕事の連携は問題なく取れる」という自信が持てるようになります。
社内行事や業務改善に積極的に関わる
業務時間内の親睦イベントなどがある場合、無理のない範囲で参加・協力する姿勢を見せることも大切です。
飲み会に参加しない分、別の行事で協調性をアピールできます。
会議に出席するときは、ただ参加するだけでなく、自分の考えや意見を積極的に発言しましょう。
前向きな姿勢で議論を交わすことで、会社への貢献意欲があることを周囲に示せます。
他にも、日々の業務の中で気づいた改善点や、新しいアイデアがあれば、積極的に提案してみましょう。
仕事で成果をあげて、会社に貢献するための努力をしていれば、飲み会に参加しなくても社会人として評価されます。
まとめ:飲み会に悩むあなたへ。自分らしい働き方を見つけよう
「行きたくない飲み会に、無理して他人の機嫌を取ってまで行く必要はないんだ」と、まずは自分自身に言い聞かせてあげてください。
苦手なことは苦手、と伝えても大丈夫なのです。
「嫌われる勇気」を味方につけて、飲み会の断り方で延々と悩む時間を、もっと自分のためになること、例えば仕事で成果を出すための努力や、自分の心と体を休める時間にあててみませんか。
飲み会に縛られない自由を手に入れて、ストレスから解放された毎日を送るための一歩を踏み出しましょう。